この記事でわかること
電車が運休や遅延したきっぷの払い戻しなど、最寄り駅にみどりの窓口が無く、どうしても窓口でしか取り扱わない手続きのために出向く必要がある時にお金を払ってSuicaやきっぷで往復したことがある方もいらっしゃると思います。
実は、みどりの窓口がある駅まで無料で往復できる方法が存在しているのです。
みどりの窓口だけではなく、オペレーターと話せる『話せる指定席券売機』が設置された駅まで出向く場合にも利用することができます。
この記事では、「きっぷ」を使ってJR東日本のみどりの窓口がある駅と無料で往復できる方法をご紹介いたします。
利用できる条件
往復の運賃を無料にするためには条件があります。
①JR東日本の駅のみ利用可能
②『みどりの窓口』または『話せる指定席券売機』が設置された駅の周辺の駅から利用可能
①JR東日本の駅のみ利用可能
乗車駅・下車駅がどちらもJR東日本の駅の場合にだけ利用可能です。
例えば、池袋駅のみどりの窓口に行く場合・・・
【利用OK】
〔JR〕大塚駅⇔〔JR〕池袋駅
【利用NG】
〔東京メトロ〕新大塚駅⇔〔JR〕池袋駅
上記のようにあくまでもJR東日本の駅同士を往復する場合に利用できます。
②『みどりの窓口』または『話せる指定席券売機』が設置された駅の周辺の駅から利用可能
『みどりの窓口』または『話せる指定席券売機』が無い駅には、無料で往復できることが書いてあるポスターや掲示があり、最寄りの『みどりの窓口』や『話せる指定席券売機』が設置されている駅を確認することができます。(下記の画像)

上記は府中本町駅で見つけたものですが、最寄りの『みどりの窓口』がある立川駅か登戸駅まで利用可能となっていました。
なお、『話せる指定席券売機』が設置されていても『みどりの窓口』がある駅と往復することはできます。
あくまでもポスターや掲示に表示されている駅までの往復に限定されているということですね。
「きっぷ」を使って往復の運賃を無料にする手順
ここからは実際に利用した体験談をもとに手順を紹介していきます。
大まかな手順は下記のとおりです。
「往路は運賃を支払う」→「みどりの窓口を利用」→「復路の乗車前に往路の運賃を払い戻してもらう」→「乗車票をもらう」という流れです。
Step① 乗車駅できっぷを購入して乗車。無人駅等からご乗車の際には、乗車駅証明書を受け取ってそのまま乗車。
Step② 下車駅(みどりの窓口がある駅)の有人改札口で「みどりの窓口を利用したい」ことを伝えて下車。
Step③ みどりの窓口を利用。利用後、Step①で買った「きっぷ」を見せて運賃を払い戻してもらい、乗車駅に戻るための乗車票をもらう。
Step④ 下車駅(みどりの窓口がある駅)から乗車:有人改札口で乗車票を見せて乗車する。
Step⑤ 乗車駅に戻る:有人改札口で乗車票を見せて改札を出る。
Step① 乗車駅できっぷを購入して乗車。無人駅等からご乗車の際には、乗車駅証明書を受け取ってそのまま乗車。
券売機でみどりの窓口がある駅までのきっぷを購入して自動改札機に通して乗車します。
特に駅員さんに申し出る必要はありません。
きっぷは緑色または黒色(下記の画像)の券売機でオレンジ色のきっぷを買ってください。

https://www.jrepoint.jp/point/guide/sp003/
Step② 下車駅(みどりの窓口がある駅)の有人改札口で「みどりの窓口を利用したい」ことを伝えて下車。
有人改札口を利用し、お手持ちのきっぷを見せて「みどりの窓口を利用したい」ことを伝えて下車します。
きっぷを自動改札機に通すと回収されてしまい、復路の運賃を支払う必要になってしまうのでご注意ください。
Step③ みどりの窓口を利用。利用後、Step①で買った「きっぷ」を渡して運賃を払い戻してもらい、乗車駅に戻るための乗車票をもらう。
みどりの窓口に行き、用件を済ませます。
この時、「乗車駅に戻りたい」ことを『みどりの窓口の係員』に申し出ます。
なお、こちらから申し出ないと無料になる手続きをしてくれないので忘れないようにしましょう。
Step①で買った「きっぷ」を渡して運賃を払い戻してもらい、乗車駅に戻るための【乗車票】(下記の画像)を受け取ります。

Step④ 下車駅(みどりの窓口がある駅)から乗車:有人改札口で乗車票を見せて乗車する。
Step③で受け取った「乗車票」を『有人改札口の係員』に見せます。
係員が乗車票を確認後、改札口を通過して乗車します。
Step⑤ 乗車駅に戻る:有人改札口で乗車票を見せて改札を出る。
乗車駅に戻ってきたら、有人改札口で「乗車票」を係員に渡して改札口を出ることができます。
駅によっては一部の時間帯で駅員が不在の場合があります。
その場合は改札口にあるインターホンで対応してもらえると思います。(すみません。実際に体験していないのでわからないですがこれでOKだと思います。)
気を付けたいこと・気付いたこと
気を付けたいこと
みどりの窓口で乗車票をもらうときに、「これからすぐ乗車駅に戻りますか?」と聞かれました。
あくまでもみどりの窓口を利用するための特例であるため、ついでに駅周辺での買い物等をするために利用しないでほしい、ということなんだと思います。
用件が済んだらすぐに乗車駅に戻るのが良いと感じました。
気付いたこと
「みどりの窓口がある駅で降りるとき」「乗車駅に戻ってきたとき」どちらも有人改札口で駅員さんが「初めて見る」みたいな反応をしていました。
説明をしたら問題なく解決しましたが、「ほとんど知られていない」という印象を受けました。
念のため、駅にある下記のような掲示をスマホで撮影しておくと良いかもしれません。(券売機の近くにあります)

「Suica」を使っても同じ方法が使えます
「Suica」を使っても同じ方法を使ってみどりの窓口がある駅と無料で往復できます。
「Suica」を使った場合は下記の記事で紹介していますのでご覧ください。

関連記事
「みどりの窓口がある駅」一覧

「話せる指定席券売機」がある駅一覧

まとめ
「きっぷ」を使ってみどりの窓口がある駅と無料で往復する方法をまとめました。
JR東日本の公式ホームページにも掲載がありましたが、実際の取り扱いと若干違いがあったので上記を補足しておきます。
【参考】
◆JR東日本公式ホームページ
最寄駅にみどりの窓口がないです。割引証が必要なきっぷの購入やきっぷや定期券の払いもどし等のためにみどりの窓口のある駅まで乗車する場合はどうすればよいですか。
https://jreastfaq.jreast.co.jp/faq/show/2086?category_id=16&site_domain=default
改訂履歴
■2025年4月25日
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